Saturio (サトゥーリオ)
ドイツ語圏におけるワイン評論家として最も影響力を持つ。業界専門誌であるWeinWisser(ドイツ)、Falstaff(オーストリア)のジャーナリストとして定期的に記事を執筆。Bordeaux a jour、Bordeaux Total、ワインの歴史など著書多数。
《レネ・ガブリエル評》
濃いパープルと繊細な薄紫の輝き。鼻腔にはたくさんの果実の香り、ダークチョコレートに支えられたブラックベリー や桑の実のカクテル。2番目のアプローチでは、ダマスカスのプルーン、そしてまた蒸留された香り。アンダーレイは繊細なダージリンティのトーン。口蓋はクリーミーで、テクスチャーはビロードのように滑らか。すでにバランスがとれている。唯一、フィナーレに最小にして微妙なタンニン。
このSaturioは完璧に醸造されている。これこそメルローの醍醐味。合法的な麻薬の快楽のようだ。メルローのチャンピオンズリーグ!非常にまれで、紛れもなくワイン文化を代表する品質を持った新しいワイン。大きなWorld Merlotのブラインド・テイスティングに入れることができる。しかし、このガレージワインは試飲会に出すには勿体無い。このワインは友人に目隠しをして試飲させ、偉大な発見に肩を叩いて祝福する為のメルロー。
この「メルローの中のヴィヴァルディ」を地下室に持っていることはなんと幸運なことか。
■評 価/20点満点の19点
■飲み頃/2020年〜2029年